数値流体力学 研究室

                  《 以下の記事は,林田先生が常勤の教授として在職中の,
                                   2017年に書かれたものです。》HP管理人


林田 滋 <ハヤシタ シゲル> 特命教授

【研究・指導】

 2016年度の卒業研究として、以下の研究を学生と共に行っています。

 ● 潮流発電装置の試設計
  タービン直径2mで潮流の速度が2mの時、発電量が5kwの小型の装置で、設置や撤去が簡単な
 係留式を採用しています。作った電気は近くの養殖いけすなどで使用することを考えていて、地産地
 消の海洋版です。
  開発にあたっては、模型を船舶海洋試験水槽で曳航してその挙動を調べるだけでなく、CFD(数
 値流体力学)の手法で、発電装置の周りの流れなどを理論計算します。

 ● 水槽試験の精度向上に関する研究
  本学のような小型水槽(長さ60m×幅4m×水深2.3m)では、長さ2〜3mの模型船を使って抵抗試験
 や推進性能の試験を実施します。一般的には長さ6〜7mの大型模型船に比べると実験精度が落ちると
 言われています。
  大型模型船並みの絶対的な精度は出ないとしても、性能が比較できる程度に精度良く実験できれば、
 非常に有用だと考えられます。この研究ではそのための実験方法について検討します。

 ● 航空母艦「隼鷹」の模型製作
  日本郵船の客船「橿原丸」は長崎で建造中であったが、海軍が購入し、空母「隼鷹」として完成させた。
「隼鷹」は太平洋戦争を生きのび、佐世保に係留されていたが、最終的には解体された。この空母を1/72の
 洋上模型として製作する。
  全体を作ると大きすぎるので、今回は前半分のみを作る。それでも長さ約1.4mある。飛行甲板には
 1/72のプラモデルの飛行機を載せる予定である。

【受験生へのメッセージ】

  大学に入ってから、講義を理解するため、さらに実験や計算、またものづくりのためには、
 やはり基礎学力が大事です。体系づけてしっかりと覚え、かつ活用できるようにしておきましょう。

【ものづくり】

  毎年柳川のソーラーボート大会に出場しています。毎年入賞するなど結構よい成績をあげています。
 この楽しさを皆さんに味わってほしいと考え、操縦装置が左右にある2人乗りのソーラーボートを
 製作しました。
  これまた毎年長崎で開催される帆船まつりなどに参加し、子供たちに運転を楽しんでもらっています。
  

【趣味】

  オートバイが好きです。現在の愛車はカワサキニンジャ650です。一応大型バイクです。通勤で使って
 います。ただし、雨などの天候不順のときは、車を使う軟弱ライダーです。
  長崎港に入る客船を見に行くことも好きです。このところ数多くの客船が頻繁に入港します。昔は頑張っ
 て写真を撮っていたのですが、最近はもっぱら見るだけです。
  昔乗っていたグライダーも機会があれば、再開したいと思っています。が、なかなか実現できません。
 飛ぶならオーストラリアなどの外国がいいかも。
  

【その他】

  いま、船舶工学コース長をしています。
 学生をクラブ活動や学園祭などいろいろな意味で元気にしたいと考えています。
 学生が元気になると、大学も活気あふれる大学になると思います。