浮体式水質改善装置の連結システムに関する実験的研究


 人間社会が発展する過程の中で、農畜産業、工業地帯などからの様々な水質汚濁負荷が問題となっている。
湖やダム、掘、池など閉鎖された水系では濁りや悪臭が発生しやすく、水質汚濁により我々の生活が脅かされている。
池上研究室では、このような水質悪化の問題を解決するべく考案された装置『浮体式水質改善装置”水すまし”』の
研究を企業と連携・協力して取り組んでいる。
 この装置は、太陽電池を動力源とするスクリュープロペラ方式とラッパ状ダクト構造を採用し、
大量の水を上下及び放射状にゆっくりと動かすことにより、連続性を持った広範囲の対流を生み、
閉鎖された水域の水全体を効率的に循環させ、自然の浄化能力を活性化させる装置のことである。
 形状が複雑な水域においては、水すまし1基だけでは、水域全体に水流が行き渡らず、
水質浄化能力にムダ、ムラが生じるため、より効果的に対応できるスイスつ浄化システムを開発するため、
本学船舶海洋試験水槽において波浪中運動特性・連結荷重及び波浪中の安全性を調査・確認し、
最適な連結システムを考案・検討することを研究目的とした。


2008年度 船舶工学科卒業研究論文概要より


Dept. of Naval Architecture, Fac. of Eng.
Nagasaki Institute of Applied Science / Nagasaki Japan

長崎総合科学大学工学部 船舶工学科
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