洋上石油備蓄システムの開発

昭和53年4月〜平成2年3月

 巨大な洋上石油備蓄タンクを、浅海域において複数基並列に係留・設置し、
その周りを浮体式防油・防衝・防波堤によって囲んだ世界初の洋上石油備蓄システムを開発した。
このシステムの開発において、もっとも重要な技術課題となった巨大な洋上石油備蓄タンクを係留する方式として、
ドルフィン・フェンダー係留方式を開発した。その設計手法として、複合外力下において、
著しい非線形特性を有する係留系の挙動を解析する非線形時刻歴シミュレーション解析法を導いた。
また、水槽試験及び実海域における実証観測により、係留システムの安全性を検証するとともに、
設計手法の妥当性を確認した。本係留方式は、その後の沿岸域における浮体構造物の係留方式として数多く採用されている。


Dept. of Naval Architecture, Fac. of Eng.
Nagasaki Institute of Applied Science / Nagasaki Japan

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