C外海型浮消波堤の開発

平成2年4月〜平成6年3月

 浮体の動揺を適切に制御することにより、効果的な消波性能を得ることができる。
本研究においては、その動揺の制御に、浮体の内部に設けた流体部分の運動を利用することを考え、
この型式の消波機構を理論的に考察することによって、新しい型式の外海型浮消波堤を考案した。
これは、浮体内部に屈曲した長い水流経路を設け、従来の型式にはない新しい水の運動モード、
すなわち、この水流経路を流れる水流振動と浮体の横揺との相対運動を利用することによって、
より波長の長い波を効果的に消波するものである。また、水槽試験により、その消波性能を調査し、
新型式の外海型浮消波堤が外海の波長の長い波に対して有効であることを実験的に確認した。


Dept. of Naval Architecture, Fac. of Eng.
Nagasaki Institute of Applied Science / Nagasaki Japan

長崎総合科学大学工学部 船舶工学科
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