「夢の船研究会-ソーラーボート部門へようこそ」
|
ソーラーボートとは
船舶工学科のソーラーボートは電気工学料のソーラ-カーチームの応援を受けて96年度
から取り組みました。
船型は通常の排水量タイプの船です。
ソーラーポートは、次の様な方法で走ります。
船に取り付けたソーラーパネルが太陽の光を受けて電気を起こします。
その電気でモーターをまわし、その回転がプロペラ(一般にはスクリューと呼びますが、
正確には飛行機と同しく「プロペラ」と言います。)に伝わって船を前進させます。
と非常に簡単なのですが、実際に効率よく走るには、いろいろな工夫が必要です。
太陽が雲に隠れる時もあるので、その時でも走れるようにバッテリーを積み込みます。
このバッテリーは、船のスビードが遅くて、ソーラーパネルの発電量がモーターの使用電
力を越える時は、余った電力を蓄えます。
反対に高速で走る時は、不足する電力をモーターに供給します。
また、モーターに与える電力を調整し、スビードを加減するコントローラーも必要です。
海には太陽をさえぎる建物などはありませんから、実用化の面からみると、ソーラー
カーよりソーラーポートの方が有望かも知れません。
ソーラーボート部門の活動
ソーラーボート 「Solar ABA ABA 4」は、毎年夏に柳川市と浜名湖で開催さ
れるソーラーポート大会の規定に従って造られています。
そのため、ソーラーパネルの発電量は100Wと小さく、実際のところソーラーパネルの発
電量のみでは走ることが出来ません。
この場合、バッテリーの電力+ソーラーパネルの発電量を考えて、出来るだけ速く走り、
レースを終える時にバッテリーの電気がちょうどなくなるのが、賢いレース運びと言うわ
けです。
ゆっくりと走れば、途中でバッテリーがなくなってストップという事態は避けられまが、
レースには勝てません。
調子に乗ってスピードを出すと、バッテリーがなくなって完走が難しくなってきます。
ソーラーパネルの発電量はもちろん天候に左右されますので、話は益々ややっこしくなっ
てきます。
すなわち、船の性能もさることながら、走らせ方も重要な要素を占めるわけです。
本学は、2つの大会で、これまで良い成績をおさめてさました。
1997年8月 柳川ソーラーボート大会「SOLAR ABA ABAII 号」
総合6位、学生部門3位
1997年10月 ソーラー&人力ボートレース全日本選手権大会(浜名湖)
1時間耐久周回レース100Wクラス準優勝
1998年8月 ソーラー&人力ボートレース全日本選手権大会(浜名湖)
「SOLAR ABA ABA3号」200mスピードレース100wクラス準優勝
1時間耐久周回レース100wクラス優勝
1999年8月 柳川ソーラーボート大会「SOLAR ABA ABA 4号」周回レース決勝
学生の部 優勝(総合5位) 総合学生の部 4位
1999年8月 ソーラー&人力ボートレース全日本大会(浜名湖)
「SOLAR ABA ABA 4号」 クラスB一周スラロームレース優勝
(柳川大会スナップ集)
いざ出陣!ソーラーボートを水面に降ろ スラローム中の『Solar ABA ABA 4
そうしている
周回決勝レースでバッテリ交換を終え 見事入賞を果たして表彰を受ける
ピットを出る『Solar ABA ABA 4』
(浜名湖大会スナップ集)
テントの下でボートを整備する 試走から戻る。ゼッケンがやたら大きい
波が高い中でのレースは苦労する レースを終えて記念撮影
(No.25が本学の艇)
Dept. of Naval Architecture, Fac. of Eng.
Nagasaki Institute of Applied Science / Nagasaki Japan
長崎総合科学大学工学部 船舶工学科