自然エネルギーを利用した浮体式発電装置のコンセプト設計


 現在、環境問題が深刻化し、世界各国はその解決に迫られている。その重要な問題の一つとして気温上昇が挙げられ、
その原因の一つとして、化石燃料等の年初時に発生する二酸化炭素の空気中濃度の上昇がある。その対策の一つとして、
自然エネルギーの利用が考えられる。自然エネルギーとはクリーンな再生可能エネルギーであり、そのエネルギーは無尽蔵に存在している。
欧州各国では国の指導の下、その利用技術に対するあらゆる分野での開発・実用化が進められている。

 本研究では、環境問題解決の一助とすべく、海洋での自然エネルギーを利用した発電施設とそこで得られる電力を用いた、
環境問題を軽減する施設のコンセプトを検討する事にした。また、それらの発電施設は洋上浮体を用いる事を一つの柱として、
海洋への影響を最小限に抑えると共に、設置地域への設営・撤収能力を高める事を考慮することとした。
 自然エネルギーは多種存在するが、本研究では潮力、波力、風力の三つのエネルギーを対象とし、先ず個々のエネルギーを単独で研究し、
それぞれの発電施設を検討する事とした。具体的には、自然エネルギーを利用した発電技術の現状を調査・把握し、
それぞれ設計条件を設定して、その条件に適した浮体と発電装置を一体化させた発電施設を検討する。
最後に、海洋での環境問題を軽減させる条件として海域浄化システムを上げ、それらと発電施設の複合化を検討した。


2008年度 船舶工学科卒業研究論文概要より


Dept. of Naval Architecture, Fac. of Eng.
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