現在、地球温暖化問題は国際的に注目されている。日本では鳩山首相が温室効果ガスを「90年比25%削減」する目標を発表した。 2010年までに440万トン削減することとされ、その取り組みの一環として、環境負荷が大きいトラック主体の自動車運送から、 環境負荷が小さい鉄道輸送及び海上輸送への移行、いわゆるモーダルシフトの促進が図られている。 わが国の内海海運は、世界でトップレベルの規模を誇っており、輸送量に輸送機関を加味した輸送分担率(輸送量×輸送距離)は 40%を超えているが、年々減少傾向にある。ところで、内海海運利用の促進が進まない要因の一つとして、多数のバージを連結して、 曳船で曳航する「トレーラー式多連結バージシステム」と称する画期的な海上輸送システムを提案し、企業と連携・協力して、 その開発に取り組んでいる。 2009年度 船舶工学科卒業研究論文概要より |